宮本恒靖のガンバ大阪に対する深い愛情に触れて涙した話。

土曜日のホーム最終戦。
長崎に2ー1で勝利を収め、J1リーグ9連勝を達成。

監督が変わってから一月ほどなかなか勝てない時期はあったものの、宮本恒靖は見事にチームを立て直し、J1残留を決め、当初の目標としていた勝ち点を大きく上回る結果を出している。
まさかここまでやってくれるとは正直思っていなかったが、宮本恒靖だからしょうがない。
ほんとすごい。


で。
そんなホーム最終戦のセレモニーの中で、監督挨拶としてツネがスピーチをしてくれた。
とても印象に残るもので、ガンバサポの胸にしっかりと刻み込まれるような内容だった。
そのなかで、「9連勝までたどりついた要因が3つぐらいあるかなと思ってます」として1つ目に「選手がしっかりとトレーニングしたということ」、2つ目に「選手、スタッフ、クラブ、サポーターの一体感」。
そして3つ目が以下の通りである。
書き起こす。

(前略)

最後にあるのは、このスタジアムの圧力というか、圧ですね。ほんとに。
これは広島の城福さんと話をしたときに仰ってたんですけれど、我々が1-0であの試合リードしたあとに圧を感じて何もできなかったっていうことを仰ってました。

これはすごく大事なことで、ピッチでもちろん我々はプレーしますけれど、やっぱりそういった後押しを受けて本当に負けない試合、いつでも勝てるような試合をこのスタジアムでやっていきたいと思ってます。
それを我々は来シーズンもっとレベルの高いことをピッチ上でやります。
でも皆さんも同じように戦ってもらって、その圧力をもっともっと作っていっていただきたいというふうに思います。
(後略)


DAZN  明治安田生命J1リーグ 11/24 G大阪vs長崎:第33節
2:19:12〜

https://www.dazn.com/ja-JP/competitor/Competitor:92br3632xgmc25jvr0jesfvl6/caf4f5n02bryvw39lgukokrxm/1fujjpylsftup1iu59mb2qv36m


この「でも皆さんも同じように戦ってもらって」という部分に、2015年の万博最後の日のスピーチを思い出してしまった。


来年からは新しいスタジアムで試合がありますが、その万博での思い出、そしてこの万博は我々の心の中にあり続けると思います。
その新スタジアムですが本当に素晴らしいです。
素晴らしいポテンシャルを秘めてると思います。
これからガンバがもっと大きくなっていくために、そのきっかけになる本当に素晴らしいものです。
そのスタジアムを活かすも殺すも我々次第だと思います。

クラブはもちろん努力していかなきゃいけない。
ただそれだけではなくてやはり皆さんのサポートが必要です。
是非みんなで力を合わせてガンバが今まで以上のクラブになっていく。
特別な存在になる。
そのためにみんなで力を合わせていきましょう。
頑張っていきましょう。


https://youtu.be/pLtb79Y-wqk?t=3012
(50:12から)


この動画を改めて見直して、

「俺たちの力だけじゃだめなんだ」
「あなたたちサポーターの力も必要なんだ」
「ガンバ大阪というクラブをみんなの力で一緒に大きくしていこう」

という宮本のガンバ大阪に対する深い愛情を感じ取ってしまって思わず号泣してしまった。

なんていうんだろう。
ガンバに関わるすべての人はもちろんガンバを大切に思ってるしチームには勝ってほしいと思ってると思う。
ただ何というかこの人は本当に心の底からガンバというクラブを大事に思っていて、クラブを非難する人や社長にブーイングする人やスタンドから心無いヤジを飛ばす人やそしてもちろん自分に対する批判もすべて受け入れた上で、それでもあなたもガンバ大阪のために一緒に力を合わせていきましょうと真っ直ぐ目を見て伝えかけてくるような、そんな力を感じる。

ガンバというクラブはチーム、スタッフ、フロントまだまだ不完全なものかもしれない。
でもそういった部分も含めてガンバ大阪という存在である。
その存在の清濁を併せ呑んで、その上でみんなで力を合わせてガンバを特別なものにしていこうという彼の思い。
そういうことを考えてしまってめっちゃ泣いてしまった。
「尊い」という気持ちはこれのことか。


ガンバ大阪に宮本恒靖がいてくれて本当によかった。