三冠。

2001年1月1日、第80回天皇杯決勝で小笠原満男の見事なVゴール鹿島アントラーズが優勝を決めた時、その三冠の偉業を喜ぶ鹿島の選手やサポを見ながら国内の主要なタイトルを他のどのチームにも譲らず、独占する気持ちってどんな感じなんだろうと長い間思っていたけれど、いざこうやって自分が応援するガンバ大阪がその三冠を達成してみて思うのは、意外と実感の伴わないものなんだなということ。
いや、すごいことだとは頭では思ってるはいるんだけれども。
ガンバ大阪誇らしい。
ほんとすごいことをやり遂げたんだなと。
ただ、これまで獲得したタイトルと何か違うかというと気持ち的にはほとんど変わらずで、喜びが3倍になるでもなく、3つ足して3で割ったような気持ちなのが正直なところ。

まぁでもこういうのは時間とともにジワジワとくるんだろうなという気もしていて。
2年前の2012年、リーグ最多得点で得失点差プラスなのに降格したのを今振り返ると頭おかしいよね……としみじみ思うのと同じで、何年かたってからタイトルをいくつか新たに獲って(あるいは獲れなかったりし続けて)、そのときに初めて「1シーズンで3つまとめて獲ったってあの時凄かったな」と思うのかもしれない。
なんていう気がしてる。

今年一年ガンバ大阪を見てきて、まぁ今年一年と言うかずっと見てきて、応援してきてよかったとか降格という辛いこともあったけども報われたとかそういうのももちろんあるんだけれども、俺は自分が好きになった選手たちが喜んでる姿を見るのがただ単純に好きなんだ、ということを改めて思った。
あの人たちが嬉しいと俺も嬉しい。
これからもこんな幸せな時間が多く訪れてくれたらなと、あの大きなワニナレナニワを見ていて思った。

ガンバ大阪の皆さん、本当におめでとうございます。
こんな幸せな気持ちにさせてくれてほんとにありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。