ACL 準決勝 第2戦 広州恒大戦

ガンバ大阪 0-0 広州恒大

東アジア最強決定戦。

敗戦から1日たって。
ちょっと落ち着いた感じはある。
手足をジタバタさせるほどの瞬間最大風速的な悔しさは過ぎ去ったけれども、これからも地味に「ああ、あん時勝ちたかったな…」という瞬間は訪れるのだろうと思う。
本当に勝ちたかった。

でもなんかこうオリが溜まるような敗戦ではなくて、シンプルに届かなかったなという気持ち。
心の水面は静かです。
広州恒大はまぎれもなく強かった。
それが救いな部分であったりもする。


何が足らなかったのかね。
疲れのある宇佐美を途中から投入するという狙いは悪くなかったと思う。
アウェイゴールはやりたくない。
向こうは0-0オッケー。ガンバが攻めてきたらカウンター狙いという策で来るはず。
ならば、こちらはどうするか。

フタがいる間に1点取っときたかったってのはありますな。
彼がピッチにいる間は得点の匂いは十分にしてた。
あとは最後の精度だとかあとちょっとの工夫。

 相手のペナルティエリア手前まで攻め込みながらも、得点を奪えなかった要因としては「最後のところの精度と工夫」だと語り、「(得点が)入るときは入りますから。一概に決定力不足と片付けられるものではないので、そこの精度を上げていきたい」とゴール前でのプレーの質の差が結果につながると述べた。

実力不足を認めつつ、チームの成長を誓う遠藤「逃げずにチャレンジする」 | サッカーキング

遠藤さんの言うとおり。
ちょっとずつ足りない。
でもその「ちょっと」がとてつもなく大きいのよなー。
これは経験してみないと分からない差。
このへんの高みまで到達して初めて見える/身に沁みる部分でもあると思う。

なのでこの経験を繋げるためにもACLは出続けねば。


敗退の原因を掘り下げていけば過密日程によるコンディションの低下は確実にある。
言い訳にするしないではなく、これは当然の話。
勝ち進むにつれ、そのゲームの重要度とそれを戦うための日程の過密度は比例する。
このあたり、ACLの決勝とリーグ戦の日程をわざわざ被せてくるJリーグの運営はアホすぎる(勝ち進むわけないとハナから思ってるんだろな)のだけれども、リーグがアホだとわかっていればこちらにもやりようもあるのでそのへんもクラブの経験値として対応していければと思う。

あとはやっぱ戦力的な上積みを図らないとなーってとこでしょうか。
外国人枠を余らせていたり、ベンチ入りも微妙な外国人ではこのレベルでは正直キツい。

まぁでもこういう話は突き詰めていけば無い袖は振れないという話になってしまうので、せめて振れる袖のある着物を着たいわーという願望でとりあえず思考停止しておく。
それ以外やりようがない。
クラブにお金落とせるように頑張ります。
新スタになって予算規模が大きくなって補強に回せる金銭的余裕ができればいいのですが、それも簡単にはいかないでしょうな。

あとはまぁ何ですかね。
現状ではACLを真剣に戦ってしまうとリーグに影響が出てしまって翌季のACL出場権も危うい、ということになっておりますけれども、そうならないためには本当にもう強くなるしかないということなんでしょうな。
アジアの巨人と言われるほどに。
なんかそんなことを思った。


まぁ何度も言いますが、納得感のある敗戦でした。
しかし、だからこそ、それだけに、より悔しさが募る結果。
広州強かった。

いずれにせよ、ACLは最高に楽しいということだけは間違いありません。
振り返ってみればこの12試合、本当に楽しかった。
タラレバを言いたくなることもありますが、ここまでヒリヒリできる体験はそうはないですしね。
来年も出たい。
新スタでアジア王者のタイトルを。

あー、それにしても悔しい。
今年一番欲しかったタイトルだわ。