ジロ・ディタリア2018雑感

大会史上初となるエルサレムからのスタートとなった第101回ジロ・ディタリア。
3週間の長きに渡るレースが昨日、ついに終わった。終わってしまって悲しい。グランツールが終わるとこの祝祭をずっと見ていたいというそんな気持ちに毎回なりますね。

まぁ率直に言って今年の大会も最高に面白かった。
毎年同じ感想になるけども、今年もやっぱり面白かった。
やはり最新アルバムがベストアルバム。

日本においてはグランツールの中でもジロは時差の関係で比較的視聴しやすい環境にあります。だいたい20時とかに始まって0時過ぎぐらいにはゴールをする感じ。まぁそれでも3週間もある大会なので毎日ゴールまで見届けるというわけにはいかず寝落ちしたりするんですけども、なるべくずっとレースを追いかけるようにしてる。そうするほうが楽しめる。
ハイライトを見てるだけじゃ心に残らない味わいがある。
スポーツに関しては何でも同じことが言えますね。
あらすじだけ読んでもストーリーは楽しめません。

今年の注目は何と言ってもクリス・フルームの参戦でした。
2017年にツール→ブエルタとグランツール連続2冠を制覇したフルームが、年末のコースプレゼンテーションにてビデオメッセージでの参加宣言。あれは盛り上がりましたね。
うおおお! 3連続制覇狙うのか! とこっちもテンション上がった。
しかしフルームに関しては春先から調子が上がらず、今大会の第14ステージのゾンコランでは勝ったものの総合ではタイム差は縮まらず、ああこりゃもう今回はないなと思わせての終盤のあれですからビビる。
サルブタモール問題などいろいろありますけども、あの第19ステージでの奇跡的な残り80km独走アタックは本当にもうすごいものを見たという感じ。あのレースを生で見られたのは幸せでした。
伝説として語り継がれるであろうレースを今まさにライブで見ているという興奮が冷めやらない2時間だった。
俺たちは今、歴史に名を残す偉大な選手の走りをリアルタイムで見ているのだという感じで何かこうめっちゃすごいですね。(語彙力)


フルーム以外の選手について言うと、1週目2週目も彼がパッとしないあいだにマリアローザを着用し続けて注目を集めたのはサイモン・イエーツ。
よかったですね、新しいグランツールレーサー誕生という感じがして。今年は結局ダメでしたけどもまだ若い選手。経験を積んでいけば将来的には強い総合系の選手になりそう。

トム・デュムラン。
ディフェンディング・チャンピオンとして期待もされていいところまで行きましたけども相手が強かったという感じでしょうか。
アシストがチームスカイほどでなくとももうちょっと強力だったらなーという感じは否めません。

ピノ。
うーん。ファビオ・アルなんかもそうですけどなんかいつも惜しい感じがありますよね。
頑張ってほしい。


今年もジロが終わってこのあとはツール・ド・スイスとクリテリウム・デュ・ドーフィネ。
それが終わるといよいよツール・ド・フランス開幕。
今年はサッカーワールドカップの影響で例年より1週遅く開幕するツール。
ツール3連覇&5勝クラブに王手をかけたクリス・フルーム。
それを迎え撃つジロには参戦せずツール1本に絞ってるキンタナ、ニーバリ、バルデ、ランダ、ウラン、バルベルデ等々ライバル勢たち。
その戦いが今から楽しみだし、スプリンター同士の争いもキッテル、グライペル、ガビリア、カヴ、デマールなどなど、ツールはほんといろいろと興味が尽きない。
いやー、また寝落ちの日々が始まるな。



最後になりましたけどもDAZNの実況の人(木下さん?)が去年はまともに聞けたもんじゃないぐらい酷い実況でしたけども今年はかなり良くなっててびっくりした。
レースにおける流れやチームの狙い、選手間の思惑なんかもコメントできるようになってて見違えました。
この一年勉強されたんでしょうね。
すばらしいと思います。
実況・解説に関してはJスポの方に一日の長があるかなとは思いますけども、そういうのは切磋琢磨してほしいですね。
まぁでも正直なところ別々に契約しないと見れないのがアレなので個人的にはさっさと合併してほしいw