ナビスコカップ決勝 サンフレッチェ広島戦

サンフレッチェ広島 2-3 ガンバ大阪

優勝からもうだいぶ日が経ちますけどもまだほんのりとホルホルしております。
エルゴラもまだ読んでないですし。
タイトルの喜びってこんなに長く浸れましたっけね。
久しぶりなのであれですわ、余韻が長引きますわ。
長らく断ってたものを久々に口にしたら美味しすぎてメロメロになるのにも似ている。

さて、0-2からの逆転での勝利。
劇的、痛快でした。
やはり0-2という心が折れそうになるスコアから3つ続けてガンバだけのゴールが決まる、そして試合終了のホイッスル、という4連続の歓喜というのはカタルシスがハンパない。
しかも1点目より同点のゴール、同点ゴールより逆転のゴール、逆転ゴールよりも試合終了の笛、と喜びの度合いが増していく感じもまたたまりません。
もし現地にいたら嬉しすぎて破裂でもしたんじゃないかとすら思う。パーンて。

この日のガンバは試合の入りがいただけなかった。
固くなってたのか何なのか。
布陣も対広島戦用カスタムで挑み、自然受け身となってしまったがために招いたピンチ。
そら何度もやれば相手も慣れますわな。
そんな広島の攻勢。
しかし2失点したあとのパトリックのゴール。
あれが前半の内に、しかも失点から3分後というのがすごく良かった。
時間がたてばたつほど焦りが出てくるもの。
直後にすぐ返したというのはタイミング的にもとても助かった。
そしてその勢いは怒涛の後半に繋がる。

しかしそれにしてもあの遠藤の落ち着きよ…。
ゲーム全体をコントロールする力と配球っぷり。
W杯後からさらに冴え渡って凄みが増してる気がする。
大森が入って2ボラにして攻撃の手数が増えたこともあるが、遠藤を中心にどんどん出てくるパス。
あの後半は見ていて本当に楽しかったですね。
前半にもトップ下にいる遠藤にボールを出す遠藤が欲しかった。
個人的にはMVPは断然遠藤ですね。

大森も素晴らしかった。
彼は今季もっとも成長した選手の一人だと思う。


昇格した今季、目標を設定するにあたってクラブは「国内大会すべて優勝争いに絡む」という若干高めにも思える設定をしていたけども、個人的には三兎を追うよりまず残留、その上でカップをどっちか一つ獲れたらいい方じゃないかなと思ってた。
そしてそう思ってた人は結構いたと思う。
で、実際にはこうやってナビスコカップを獲得。
しかも3冠の可能性まで残してるという。
ここまでやれるとは正直思ってませんでした。すみませんでした。
すごいよガンバ大阪すごいよ。

あと、今年のナビスコでやはり印象的なのは、グループリーグから参加して若手(高校生まで!)を使ったりして全員で戦ってきたということですね。
これまではACLに参加してグループリーグ免除が多かったので(あとJ2で不参加)、こういう機会が得られなかった。
まぁそのグループリーグの総当たり1回戦というレギュレーションもどうかと思うけれどもそれはそれとして。
監督とか遠藤も言ってたけども、何かそういう「全員で掴んだタイトル」という部分があるので前回のナビスコより余計に嬉しい気もする。


前回のタイトルは2010年1月1日の第89回天皇杯
あの時のメンバーで今もいるのは遠藤、明神、二川、木村ぐらい?
ほんと間に合ったという感じがする。
優勝経験がある選手(特に遠藤)がいるうちに早く次のタイトルが獲りたかった。
これで繋がったという安堵に似た気持ちがある。
リーグ制覇で得られる経験値とはまた違うけども、それでもやはりこの経験は得難いもの。
本当におめでとうございます。

あとは何でしょう。
最近やっぱ思うのはサポも成長してるなーってことかなぁ。
降格を経験して応援の質が変わったように感じる。
選手に対する怒声やブーイングが減って、後押ししようとする声が本当に増えた気がする。
バックスタンドとかからみててそう思う。
この決勝でも2失点したあと更に声量が増したような。
サポもRising Gですなあ。
特に意味なくRising Gとか使ってみましたけども。


そんなこんなで。
超遅くなったけどもナビスコ優勝エントリーでした。

ちなみにテレビ放送での個人的なハイライトは、試合直後のインタビューで遠藤が「今のお気持ちはいかがでしょうか?」と聞かれて「早くあっちに行きたいです」とか言わずにちゃんと受け答えしていたことですね。
大人になったなぁ遠藤。

というわけで本当におめでとうございました。
こんなに幸せな気持ちにさせてくれて本当にありがとうガンバ大阪
超愛してる。