自走往復日本海

こないだの9月21日の日曜日、青黒自転車部の3人で日本海は小浜まで行ってきた。
自転車で。
自走で。
コースはこんな感じ。→【往路】【復路
いつものルートラボじゃ面白く無いのでGoogle Earthの画像で貼ってみる。


わっかりにくーいw


そもそもこの自走での日本海行きは去年の5月に計画倒れになった計画を再び実行するチャンスをうかがっていて。
あらためて日本地図の上にビシッと縦に一本の線を入れてみたいと思ってしまったのだ。
思ったからにはペダルを踏み出すしかない。
行けるかどうかは分からない、しかしとりあえずそういうのは走り出してみてから考えよう。
ダメなら帰ってこよう、でも多分行けるはず、今年こそ実行せねば、と思ってTwitterで誰か一緒に行きませんかと募ってみたらば応えてくれた自転車部の人がいてくれたので、じゃあ行きましょうと相成った次第。
大阪から自走日本海ってトータルでどうしても13時間とか14時間ぐらいかかるからやっぱり日の長いうちじゃないと厳しいと思うんすよね。
となると5月から9月ぐらいが日照時間的にちょうどなんですけども、夏となるとまた日差しがキツいし厳しい。
なので、9月ぐらいまでがリミットというか。
なんかそんな感じで行ってきた。
行けてよかった。
一緒に行ってくれる人がいてよかった。
誘ってみてよかった。
ありがとうございます。


当日は各々出発地がバラバラなので、じゃあ日吉ダム集合にしましょうか、ということで日曜日の朝8時にスプリングスひよしに集合。
僕は自宅から自走で行くつもりだったので、朝4時すぎに起床。
軽く朝ごはんを食べて、予定よりちょっと遅い5時10分発の自転車に乗って出発。



牧落の交差点。
人通りも少ない。

どうやって日吉まで行こうかちょっと悩んだけども、まぁ普通に423で亀岡まで行くかということで箕面駅側から高山経由でR423へ下る。
そのまま北上して法貴峠を下って亀岡まで。
小学校のとこを曲がって穴太寺の横を通って亀岡総合公園前のセブンイレブンにピットイン。


コーヒーとマドレーヌを摂取。

今思えばこの休憩が無駄だった。
集合時刻は08:00。
この時点で7時すぎぐらい。
1時間もあれば余裕だろと思ってた。



宇津根橋の手前でパチリ。
雲と朝日と空気の冷たさが気持ちいい。
こんな写真撮ってる暇ないはずなのにw

ちなみにこの日の服装は、RaphaのClub JerseyとArm Screens、インナーにPro Team Base Layer。そしてその上にGiletを。
最初Wind Jacket とどっち着ていこうか本当に迷ったんだけどもジレにしてよかった。
最高気温28度、最低気温17度ぐらいのこの時期のウェア選びが一番むずかしい気がする。しかも山間部の登り下りありだと。
数字上は10度差ぐらいのもんだけど、下りや山あいでの日陰の寒さ、しかも今回だと早朝から真昼の暑さなどを考えると体感気温的に寒暖差15度から20度ぐらいはカバーできるようにしたい。
そうなるとほんと迷う。
でも今回はジレがマジでいい仕事しくれたと思う。

それはさておき。
宇津根橋を曲がって県道25号へ入って、あれヤベーんじゃね?8時に間に合わなくね?と思い始めて必死こいてペダルを踏む。
メグミルク工場前のド平坦はそれほど向かい風もなく35 km/h巡航。
もうここでかなり脚使ってしまった。
まだ日吉に着いてからが本番なのに。

何とか8時10分過ぎぐらいにスプリングスひよしに到着。
遅刻して申し訳ありませんでした...。


ちょっと休憩させてもらっていよいよ日本海に向けて出発。
19号を北へ。
美山へ。

美山はいつ来ても最高です。
道も走りやすい、景色ものどかで空気もきれい。


そしてあっという間に美山ふれあい広場に到着。

ふれあおうぜ。

トイレ休憩してスポーツようかんを補給して再びスタート。
この後は最初の峠、九鬼ヶ坂。
有名な坂だし激坂なんだろうなーとか思ってたけども、想像してたほどキツくなかった。
や、キツかったんだけども、もっとすんごいのを想像してたから助かった的な。

ここを越えたら堀越峠までずっと下り。
ここめっちゃ気持ちよかった。
やっぱ峠は下るために登るんだよ。
最高に気分良かった。



そしてまたあっという間に堀越峠まで。

京都側の堀越峠は緩い坂がジワジワーっと続く感じで、それはそれでめんどくさいんだけど苦痛は少なくすむので助かります。
R162の深見峠の京都側とかもそんなんだよね。
やっぱわざとなんだろか。



長いトンネルを抜けるとそこは福井県でした。


ここから小浜までは基本下りだとわかっていたので超楽ちん。
気持ち的にもうっひょおおおおおー!的な。
でも脳裏には「ここ帰りにもっかい登るんだよな......」という冷めたもう一人の自分もおり、心の底からは楽しめなかったり(笑)。


峠を下りきったあたりで道の駅名田庄到着。
「なたしょう」と読むんですね。ずっと「なだしょう」だと思ってた。


小倉ソフトうまい!!!!

これまじでうまかったわー。
粒あんとソフトクリームのマリアージュ

ちょっと休憩してトイレとか行ってあとは一気に小浜まで。


うひょー

分かるかなぁ、この緩い長い下り。
超気持ちいい。


あっという間に小浜の若狭フィッシャーマンズワーフに到着。


だいたい12時前ぐらい。
8時20分ぐらいに日吉を出てちょうど3時間半ぐらいか。
予定通り。

で、今回お昼ごはんを食べようと思ってたお店がこちら。

でもなんか7人待ちとか言われてしまって。
ですよねー、お昼時ですもんねー、日曜日ですもんねー。

ということで他にお店を見て回ってもだいたいどこも満席で、待つということは時間制限的にあり得ないのでどうしようかと困ったけれども、フィッシャーマンズワーフ内にお寿司を売ってるお店があり、そこにイートインコーナーもあり、じゃあここで食べましょうということでお好きな寿司をそれぞれ購入して食べることに。
僕はにぎり寿司買ってこれ食べようと思ってレジの列に並んでたんですが、何かはしもとくんがいい感じの笑顔でレジに並ぼうとするから何選んだのかなと思って手元を見てみたら、何かハマチの刺し身とか持ってレジに並ぼうとしてたんですよね。
え、何なんそれ?ww
とか思ったんですけども、考えてみれば何も律儀に寿司だけを選ばなくってもいいんですよね。
その自由な発想が羨ましいわw
でもそうですよね、せっかくなんだから新鮮な魚を食べないと!

\   \\   \  \\  , ェェェェェェ、\  \\ \
\\   \\   \  \,ィ三三三三三三ヽ.  \\ \
\\\   \\, -‐≦三三三三三三三三三ヽ   \\
  \\\    /   ィエミ ヾ三三三ツ" ̄`ヾ三ヲ\   \\
\  \\\  l     !三リ  ヾ三ヲ'   ヽ、  \  \   \
  \  \ f三ミ        /三三     `ヽ.、 \  \
\  \  ` ヾ三        ヾ三三    ,ィ全、 \ \  \
\\  \  \.゛l    f≧  ノ三三  ./三三、   ヽ. \
  \\  \    、 fn,  ~   /三三".  ,'三三三、.  l  \
\  \\  \  .i≧ュ __,、 /三三"  ,'三三三三、 ノ
  \  \\  \ |三ミ≧≠三彡"    l三三三三三「\\
   \  \\  `!三三三リー - 、._ !三三三三三   \\
\   \  \\ }三三彡 \\\  ヾ三三三彡"≧,   \
  \   \  \.ノ三三リ\  \\\     ヾ三三ミ、
━━━━━━━{三三彡━━━━━━━━━━ ̄━━
            ̄ ̄

寿司食ってる場合じゃねぇ!


というわけで、俺チョイスはこちら。

お寿司10貫とハマチの刺し身(真似しました)。

パックなので見た目はあれですけども、これが非常に美味しかった。
新鮮。


海老の頭入りの味噌汁も無料でいただける。
めっちゃダシ効いてて最高。
これが無料だなんて。ほんといいんすか。


しっかりおいしく食べ終わり、混んでるイートインなので早く席を譲らないとということで外へ。
でもせっかく小浜まで来たんだし、日本海も見ていこうということで人魚の浜へ。


人魚と自転車と日本海

エビデンスとしてのマイバイク写真も撮ったことだしさぁ帰りましょかということで改めて出発。
このあたりで現実に戻る。
ああ、あの来た道を戻るのかと。あれを登って帰るのかと。
行きはヨイヨイ帰りはこわい。


観念してまずは名田庄まで。
緩い坂気持ちいいいいいーと思ってた道は延々と続く緩い登りに変わり、堀越峠はお腹いっぱい&疲れた俺らの前に容赦なく立ちはだかる。
もう帰りたくない。
帰りたいけど帰りたくない。

でもそうも言ってられないのでいやいや登る。
そして何とか登り切る。

さよなら福井県
滞在時間4時間ほど?



福井県側からの堀越トンネル。


なんとか一番の難所をクリアして美山方面へバビューンと下る。

ここも気持ちよかった。

あっという間に美山ふれあい広場に着いて休憩。
ここでまた甘味をいただく。


ソフトクリーム+ジェラート
ソフトクリームの下にジェラートという贅沢なコンビ。
ジェラートはいちじくのジェラートを選んでみました。
これまたマリアージュですわ。
おいしかった。


ここまできたらもうあとちょっと。
日吉ダムまで基本下り基調で進んで16時半ごろに帰着。
予定通りすごい。


TREK✕3


いやー、楽しかった。
怪我も機材トラブルもなく無事帰ってこられて何よりです。
天気も超良かったですしね。

しかし、俺のライドはここで終わりではない。
ここから家まで帰らねばならぬ。

帰り道のルートをめっちゃ悩んだけれども、朝来た道を戻ることにした。
r25→R423。
やっぱ交通量の少ない道を選ぶのが何やかんやで一番いい。

ということで後は日が沈む早さとの競争。
必死に踏んでメグミルク横の道を走り抜け、423に入り法貴峠へ。
もうここで既に暗い、脚は売り切れ、ケツは擦れて痛い。
最悪に近い。
でも弱音は吐いてられないので必死でこぐ。
しかし悲しいことに関西カントリークラブの入口でチーン。
日没。
時間切れ。

あとはもう腹くくって闇夜の峠を登るだけ。

最初は裏高山を登って北摂霊園の横を通って箕面駅側に帰ろうと思ったんですけども、さすがになんかちょっとあの道は怖い、何か出そうと思ったので110号を抜けることに。
登りも楽ですしね。

でも110号も言うても真っ暗w
うっわー、とか思いながらもこれ越えないと帰れないのでペダルを踏む脚に力を込める。
でもさすがに人けなさすぎであれなので、歌を口ずさむだけでは足りないので、バックポケットの中でiPhoneのスピーカーを上に向けて音楽を鳴らしながら走ることにした。
これで霊的なものも獣的なものも寄っては来まい。
ちょっと明るい街灯の下にたむろして座ってたヤンキー二人組はこっち見たけど。

この日のバイクに付けてたライトはUltraFire WF-502B CREE XM-L U2という中華ライト。
公称1,300ルーメン(笑)。
でも確かにこれは明るくてこういう漆黒の闇の中では助かります。
ほんと明るい。
ただ、やっぱり自転車専用ではなくハンドライトなので照射範囲が円柱状なんですよね。
なのでコーナーの曲がる先を照らしてくれないのがちょっと難点といえば難点。
まぁ減速してゆっくり下ればいい話なんですけど。

あと、暗闇での下りの走行というのは路面状況が全然把握できなくてツラい。
昼間なら5秒先の路面が見えるけどもこう真っ暗な中だと1秒先がやっと。
怖い。
時々後ろから追い抜いて行ってくれるクルマのライトが助かる。


まぁそんなこんなで何とか彩都まで戻ってきた。


最後の自販機休憩。

ここまで戻ってきたらもう登りはないしあと1時間もかからず帰れるということで気が抜けたのか、全然脚に力が入らなくて笑った。
ハンガーノックとはまたちょっと違う脱力の仕方。
まぁやっぱり夜の峠を越えるまでは、ということで力が入ってたんだろうなあ。

そして20時過ぎにやっと帰宅。
15時間、280kmのライドが終了。
疲れたけども行ってよかった。
本当に楽しくて魚も美味しくて疲れたんだけども楽しくて、夜の峠とか最悪だけども終わってみればまたそれも楽しくて。


今回の教訓としてはですね、スポーツようかんはやっぱ最高だったということ。
いつもは200kmオーバーを走ると最後の方は何かハンガー気味になったりするんだけども今回は全然大丈夫だった。
スポーツようかんプラスを2本持っていったんだけどもやっぱこれ効く感じがする。
でも個人的には「プラス」よりも普通のスポーツようかんが好きだわ。
量的にも。
「ようかん食ってる!」って感じがする。

井村屋 スポーツようかん 1本入×12個

井村屋 スポーツようかん 1本入×12個

もう箱買しようかなと今ちょっと思ってる。


あとは何だろ。
やっぱ200kmぐらいならあれだけど今回みたいに300km近くなるようだとシャモワクリーム必要かもと思った。
そんなに機会もないからいつも買わないでいたんだけど、やっぱあると助かるかも。
まぁこう言いながらまた今度でいいやとか言っていつまでも買わない気もするけど。


あとやっぱりね、自力で日本海往復とかやめた方がいいということw
行くなら片道までが楽しいと思う。
ロードバイク乗って綺麗な景色と適度な峠と下りを楽しんで新鮮な魚介を堪能して輪行で帰る。これ。

でも一回やってみたかったからな。
自走往復日本海は。
できてよかった。

というわけで。
しんどいしんどい言いながら楽しい思い出しかないです。
また行きたい。