第4節 アルビレックス新潟戦

アルビレックス新潟 1−1 ガンバ大阪

勝てないながらもこの残念な悔しさはこれまでの5試合とはまるで異なる種類の悔しさだった。懐かしい悔しさというか。ガンバって毎年序盤はこんな感じで勝ち点落としてるよなーみたいな。そういう感慨すら抱けなかったここまでの5試合は、本当に苦痛だったんだなと今さらながらに思う。

内容としては「ガンバのサッカーが戻ってきた」という印象で、細かくパスをつなぐ局面も多く見てて非常に楽しめた。やっぱこの感じだよな、と。
松波新監督の初陣。どんなメンバーで臨むのかと注目だったが、メンツ的にはこれまでと大きくは変わらずにスタート。
パウリーニョが怪我で万全ではなかったため大阪に残り、代わって倉田がスタメン。
その倉田がこの試合キレキレだった。獅子奮迅の活躍。運動量多くいろんな局面に顔を出す。ボールを繋ぎ、溜め、藤春を飛び道具として使いまくり、ラストパスを通す。倉田を追うだけで楽しめた試合だったと思う。数年後は倉田中心のチームになっているのかも…と思うと胸が躍る。
前半の終了間際にあった遠藤→フタ→倉田と繋いだパスは見ていて本当にゾクゾクした。やっぱガンバはああいう展開がないと面白くないです。
しかしそんな中盤に比べてFWが低調。特にラフィーニャがなぁ…。
どうしたものか全然ボールが収まらない。収まらないから高い位置でボールが回せない。結果、ゴールから遠い位置になってしまい、チャンスも増えない。
松波も言っている通り、

Q:崩しての得点がないが、攻撃の現状は。
「中盤でボールを回しているが、アタッキングエリアに入ったところでのツートップと中盤との絡みが少し遅い。シュートにいく局面が少ないと感じた。コンビーネーション、クロスの質が課題になる」

ここらへんは今後の課題だろうなあ。

あと松波監督の采配も興味深かったです。
スンヨルに代えて横谷、フタに代えて明神、倉田に代えて佐々木、とカードを切った。
「おおっ!」と思ったのは横谷の2列目起用。

Q:途中出場の横谷選手を2列目で起用した意図は。
ボランチというより攻撃的な選手だと思っている。フィジカルも強いので、前線で起点になってくれればと。得点力もあるので、前目で使った」

愛媛でも2列目をやっていたんでしたっけ。
フタと明神を代えたあとの布陣、4-2-3-1の「3」を横谷、倉田、武井としたのは非常に新鮮だった。意欲的。こういうカードの切り方は今季全然なかったもんな。
でも横谷を「攻撃的な選手」だと思っているなら寺田についてはどんな印象なんだろう。そのへんがちょっと気になるけど今後に注目。

あとFWがいないのは本当に痛い。なんで大塚を出したかねー。理解に苦しむわ。つくづく今季アタマから松波監督の体制でチーム編成にも意向が反映されていたらなと思わずにいられない。

再スタートとなった今季のガンバ大阪
失点の仕方が相変わらずセットプレーからだったし守備がおそまつな点もあったけれども、光明と言えないまでも今後に十分期待が持てる試合だった。ガンバのサッカーはこうでなくっちゃな。
そして火曜日にはまたすぐに試合がある。
ACLブニョドコル戦。この試合に関してはもう内容どうこうは言ってられない。勝ち点3がマスト。なんだけれどもそこまで松波に負債の責任を負わせるのはなんだかなぁと言う感じなのであんまり結果は問いたくない気もするけれども。
でも勝ってほしいな。
やっと開幕した気がする。
気持ちが軽いです。