四国カルストライド
いつか自転車で走ってみたいとずっと思ってた憧れの四国カルスト。
9月の頭に休みを取って、ついに行ってまいりました。
忘れないうちにその旅の様子を書いておこう。
いつも通りもうすでに忘れかけてるけども。
四国カルスト（しこくカルスト）は、愛媛県と高知県との県境にあるカルスト台地。標高は約1,400m、東西の幅は約25km。
予定としては1日目は高知市内を観光して1泊。
2日目の早朝に高知駅近くの宿を出発して四国カルストまで走って、そこで1泊。
最終日3日目は山を下って高知駅に帰ってきてそのまま輪行で帰ると。
完璧ですな。
計画の段階でもうテンションはうなぎ登りです。
暇があれば天気予報をチェックとかしてた。
楽しみだからしょうがないですね。
高知の天気は前々日まではずっとネガティブ予報だったのだけど、直前になって雨マークが消えた！
これなら勝てるんじゃないか！？
6年ぶりの高知県！
あの天空の高原を走るのだッッッッ！！！
■1日目
3時起床。
相変わらず早すぎである。
コーヒーを飲んでのそのそと用意をして4時前ぐらいに出発。
まずは新大阪まで。
06:00発のみずほ601号(鹿児島中央行)に乗るために。
暗い。
駅近くのセブンイレブンで朝ごはんを調達。
そしていつもの場所でパッキング。
新大阪駅では1F正面口の動輪のそばで作業して3F南口改札近くに通じるエレベーターに乗るのがベストだと思ってたりする。
エレベーターに乗って改札まで来たもののまだ開いてない。
うん知ってた。
新幹線の改札が開くのは5:30からです。
座るとこがあったのでサンドイッチを食べながら時間を潰す。
ギリギリまで家で寝てるよりこうやって早めに来て時間を潰すことになる方が旅の時は気が楽。
予定通り6時の新幹線に乗って岡山駅まで50分。
あっという間ですな。
今回はそんな短時間なので自由席にした。
リクライニングを倒し、スペースのチェックもOK。
さすが新幹線。座席の後ろも広いゼ。
自由席は1-3号車。
買った切符は3号車の一番後ろ。ホームのエレベーターまではちょっと遠い。
岡山での乗り換えがかなりシビアと聞いててビビってたのですけども、駅構内図を見て予習してたので何とかスムーズに行けた。
そして次は07:08発の南風1号(高知行)。
最初これ『みなみかぜ』と読んでいたのですけども、切符を買う時に駅員さんに『なんぷう1号ですね？』とさりげなく訂正された。なんだその漫画のキャラみたいな名前。
なんぷう1号。
南風1号はギリギリでした。
これ進行方向に向かって右側のシート（A,B席）はこうだけど、左側（C,D席）の後のスペースは幅が狭くて通路にちょっと飛び出す感じだった。
瀬戸大橋を越えて一路高知まで。
乗車時間は約2時間半。
そして高知到着〜。
竜馬さんオッスオッス。
カツオの塩たたき食べます。
うまい。
なんぼでも食えるな。
初めての高知城。
いい景色！
はりまや橋ってこんなんやったっけ。
夜ご飯もおいしかった。
ちなみにお昼に続いてこの夜ご飯でも鰹の塩たたきを食べたんですけども、食べ過ぎでこのあと夜中に喉がめっちゃ渇きます。
塩分摂りすぎ。
一日目はそんな感じで高知観光。
他にもいろいろ行ったけども割愛。
■2日目
この旅のメインイベント、四国カルストヒルクライムである。
ルートはこんな感じ。
基本的にずっと登りっぱなしだけれども、ラスト15kmぐらいまではずーっと普通の道。
ちょっと登り基調かなーというぐらいでヒルクライムというほどのものではない。
というわけでスタート。
この日も3:30起床。
朝ごはん代わりにコーヒーとソイジョイ。
安定の袋ちょびっと切れ。
何とかならんのかマジで。
それとも俺が開けるの下手すぎるのか？
早朝のチェックアウト。
往復宅急便の集荷をお願いしてホテルを後にします。
ちなみに今回、宿泊するそれぞれの宿に着替えなどを送っているので、道中の荷物はすこぶる少なく済んでいます。
サドルバッグも普通のやつだし普段のライドと全然変わりません。
現代社会のインフラを存分に利用する自転車旅。
そういった宅急便ネットワークだけでなくコンビニもあるし自販機あるし、ツーリングするのにはホント日本最高だな。
ただ、1日目と2日目両方に使うんだけど予備がない小物な荷物（GARMINの充電ケーブルなど）は背中のバックポケットに入れて走った。
ホテル近くのコンビニで補給食を調達していよいよスタート。
ルートは単純で、R33をひたすら西へ進む。
そこそこ大きい国道なのだけど、朝の早い時間なので交通量も少なめ。
そういえば今日は平日なのだった。
ルートをサイコンに入れるのを忘れたので、分岐地点などでキューシート的なメモを時々見ながらiPhoneでも確認しながら進む。
忘れたっていうか、GRAMIN用のケーブルをさっさと宿に送ってしまったのでダウンロードできなかったのである。
俺のせいじゃないはず。
ずーっと西へ進んで仁淀川を越えたあたりで「街」から「町」という感じになってくる。
日高村にオムライス街道というのがあるらしんだけど、時間が早いのでどこも開店前です。
天気は今ひとつどころか今よっつぐらい。
そんな天気にも負けず、これは良い天気なのだと自分に言い聞かせながら順調に走り続け、トンネルを抜け、山あいの村を過ぎたあたりでやっと山深くなってきた。
この辺からゆる〜く「ああ、山登ってるな」という感じになってくる。
そしてこの先に工事現場でもあるのかタンクローリー的なトラックが結構通る。
平日ですもんね。
滝的なやつ。
はい。
あっという間に地芳峠まで20km。
ここまでの道はどっちかというと単調。
今思えば佐川ぐらいまで輪行するのもありだなーと思った。
その分どっかの峠を通って回り道をするみたいなね。
別に登りたないけどな。
このあたりから斜度が徐々にきつくなってくる。
でも車もほとんど通らないので気楽なもんです。
走ってきたR440から地芳トンネルの手前で右に折れ、さらにr36をそのまま行かずに林道へそれる。
この林道がなー、雰囲気はいいんだけどなー。
地味にしんどかった。
で、ついに地芳峠（じよしとうげ）に到着。
地芳峠やー。
この看板インターネットで見たことあるやつやーとテンション上がる。
しかしここからの5kmほどがまぁしんどかった。
最後の最後に10%とか普通に超える坂がずっと続いてキツさレベル7はありましたね。
ということで姫鶴平（めづるだいら）に到着！！
こんな天気でも素晴らしいどーん！
営業中最高！！
きつねうどんドーン！
こういう流れの中で食べるあったかいうどんは何故こんなに美味いのか。
牛さん。
走る人。
うむ。
あっという間に雲が流れてきて景色が変わる。
2日目の宿『天狗荘』。
ここをキャンプ地とする。
天狗そうではこんな感じで倉庫的なところにバイクを停めさせてくれました。
ありがたや。
こういう和なお部屋最高。大好き。
天狗先生。
チェックインして部屋に入ったらもう外は真っ白。
すげぇ……。
荷解きもそこそこに早速大浴場でひとっ風呂浴びてスッキリ。
夜ご飯も最高でした。
ご飯を食べた後はもろもろの電子機器を充電しつつダラダラしながらコインランドリーで洗濯などもしながら疲れを癒やす。
この天狗荘は標高1,400mで360°の天空ということで、星空も格別らしいのですがこのあいにくの天気じゃあなぁ…。
でもまぁ夜中に一回起きてみるのと明日の朝は早起きしてみることにする。
（でも夜中に起きても真っ暗だった。）
そして翌朝。
雲海だーーーーーーッッッ！！！！！（ﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺ
晴れてはないですけどもこれはこれで絶景です。
素晴らしい。
調子に乗って外に出てみたらめっちゃ寒いｗ
1,400mなん忘れてた。
天気はアレですけどこういう景色が見れて満足です。
3日目
そんな感じで始まった旅の最終日も朝ごはんは最高です。
さて、朝ごはんをしっかり食べて（2膳もおかわりした）窓から外を見てみると思いっきり雨。雨＆雨。
自宅にいたら「今日はノーライドで」っていうぐらいの雨。
しかし我々は大阪まで帰らなければならないのです。
まぁあと一日ぐらいなら延泊しても良かったんだけどねー。
でも新幹線の切符も無駄になるしもう一日居てもやることないし、で素直に帰ることに。
この日の服装。
寒さ対策にウィンドジャケットを送る荷物に忍ばせてはいたけども、vs雨となると若干心もとない。
まぁでも致し方なし。
配られたカードで勝負するしかないのさ。
うちの奥さんなんてジレしかないし。（頑張れ……）
ということで雨の中、雲の中を走り出す。
こんな天気ですけどもこれはこれで乙なものです。
おおおー。天気がイマイチでもいい景色。さすが。
トンネルは普段なら嫌なもんですが雨がしのげるとなると有り難みが増す。
車が全然来ないから平和。
ということで前日に稼いだ標高を気前よく放出するようにバビューンと一気に下る。
ブレーキシューをとろかしながら。
濡れはするけども身体が冷えるということはなく、まぁいけますという感じ。
でもまぁ普通にツラい。
残機が減っていく感じがある。
しかしこうなってくると怖いのはパンクなー。
雨の中、アウェイな林道とかでパンク修理とかしたくない。
見逃してくださいパンクの神様。
【中略】
ということで、無事高知駅に到着〜〜。
（途中を端折りまくりなのは雨ライドなので特に写真とか撮ってないし、ほぼ前日に通った道の折り返しだから。）
途中で休憩したセブンイレブンで地元のおじさんに『こんな日に自転車か〜。今日の高知はひっさびさに雨なんやで（笑）』とか話しかけられましたけど気にしない。
しかしこんなに雨の中走ったのは初めてかもしれん。
＊
ロッカーに預けていた着替えと途中にあったイオンで買ったバスタオルで身体を拭いて着替えてスッキリ。
帰りの電車にも間に合ってよかった。
駅でお弁当とかビールとかを買って乗車。
帰りの車内。（これは間違って乗ったグリーン車）
＊
ということで四国カルスト楽しかった。
天気はイマイチでしたけどもこれはもう「またあらためて来なさいね」ということだったと思っておこう。
というか何度でも来たいぞ四国カルスト。
天狗荘にはまた泊まりたい。
意外と高知県近いなーと思ったし。
四国は四県とも良いですね。
全部好きかもな。
ありがとうございました。
