第28節 川崎フロンターレ戦

ガンバ大阪 1-0 川崎フロンターレ

難敵・川崎に苦しみながらも3ポイントを積んで勝ち点52。
魅せる守備を披露してくれてお見事7連勝。
ほんとすごい。
7連勝のその前は、1敗1分けを挟んで5連勝。
42分の37。
中断明け7月からの14試合で勝ち点を荒稼ぎである。

10月の連戦を前に鳥栖、鹿島、川崎のリーグ戦3つが一つの関門と思われたが、見事これに満点回答。
中断期間中の俺の元を訪れて「心配すんな。大丈夫だ。このあと優勝争いするから」と信じがたい事実を教えてやりたい。
降格圏に沈んでいても勝ち続ければ優勝争いができるもんなんですね。
数字の上では可能だと頭では理解していても、こうやって怒涛の連勝を見せつけられるとただただ感嘆のため息が出るだけである。

10年前の7連勝といえば2004年、ガンバ大阪の輝かしい栄光前夜といった時期で、マグロン負傷というハプニングを機に地上戦主体に切り替えたらそれが功を奏して勝ち星を重ねたというあの時期である。
まさしく怪我の功名。
あれ以来の記録なのか。
そうか。
しかしあの時はステージを挟んでのものなので、今とは難易度が違うだろう。
事実、ガンバ史上最強(と個人的に思っている)時期の2007年のガンバ大阪でさえ4連勝がせいぜいである。
97年に9連勝という記録*1があるが、まぁそれはそれとして。


試合については、まぁ何でしょう。
「東口は神、いわゆるゴッド」の一言でほぼ片付いてしまうような。
何なんすかね、あのスーパーセーブ。あんなのキャプテン翼でしか見たことないです。
スタジアムに響いたあのどよめきは忘れられないものになった。

そして何度も言い尽くされてる守備な。
ガンバの守備といえば相手ボールになって攻め込まれて「あっかーん!」てなって「おおおおおお助かったー」みたいなのばっかりだったのが、近頃はもう安心して見れます。
どうせ止めんねやろ的な。
安心感ある。
守備が固いチームって攻撃は概ね面白くないという定説みたいなものが自分の中にあったのですけれど、今のガンバはそんなこともなく。
阿部とか大森の戻りの早さとか見ていてほんと楽しい。

攻撃に関しては近頃宇佐美が沈黙気味だけど、やはり警戒されまくりなので好き勝手させてもらえずというところ。
でもそろそろ決めてくれると期待したい。
「現状に甘んじる」ということとは最も遠い位置にいる選手だと思うので。

あと審判ひどかったですね。
まぁそれにアジャストしたガンバの選手も良かったと思います。

今のガンバは本当に強い。
内容が悪いなりにも勝ち点を拾えるというのは強くないとできないもの。
正直どことやっても負ける気がしない、とまではまだ行かないけれども、それに近いものがある。
この感じ久しぶり。

今のガンバは本当に見てて面白い。
このガンバ大阪を見逃すのは人生における損失だ。
というのは言い過ぎだけれども。


いずれにしましても。
追う立場の我が軍は相手や周りに関係なく勝ち続けるしかないわけです。
リーグは直接対決を残しての勝ち点4差と言えども厳しいことには変わりなく、天皇杯においては4チームの中では一番身軽とはいえトーナメントは何が起こるか分からない。
ナビスコは決勝を残すのみだが広島は簡単な相手ではない。

この史上類を見ない後方一気のロングスパートを見事に決めて、後世のJリーグ好きにこの年のガンバ大阪すごかったらしいねと言わせたい。
痺れる秋がやってきた。
あと6つ。

*1:延長勝ちを含む。