第41節 モンテディオ山形戦

ガンバ大阪 3ー2 モンテディオ山形

勝てば優勝が決まるという試合ではありましたがまったく何の不安もなく淡々と当日を迎えることができまして、思えば2005年12月3日は風邪気味で、いろいろと緊張しながらMGのフライヤーなんかを配ったなぁなんてことを思い出し、来し方8年のあれやこれやに思いを馳せつつ今年最後の万博。
ここで試合をすることができるのも、あと多くても50試合あるかどうかという感じなんですかね。
何かホーム最終戦というのはいつもどこか、心のありようとして試合の興奮とは別のところで、何となくしんみりとしてしまいます。でもたぶんそれは冬のせい。

というわけで試合。
そんな大事な試合なのにJ2では容赦なく代表に選手が取られます。
今年これずっと思ってたんですけどやっぱりこれはあれなんでしょうか、「J1においては代表活動期間中はみんな平等に休戦ね」だけど「J2で代表選手を擁するようなお前らにはハンデな」みたいなJFAなりの優しさなんでしょうか。
おかげで遠藤さんは入場時に配られたコレオ用の紙での登場。来場したお客さんにコメントを残してくれてました。
てことは裏面は今野かなーと思ったらまた遠藤さんでした。色違い遠藤。(今野さん……)


まぁそんな感じでキックオフ。
スタメンには佐藤と岡崎が入った。
山形は勝てばプレイオフへの望みが繋がるということで結構な勢い。
しかし早い時間に宇佐美の右足で先制して1ー0。
いくつか決定的なチャンスもあったけれども決めきれず、そこを決めていればなぁというのも外し、19分、逆にCKから同点のゴールを決められてしまう。
1−1。

しかしその後すぐに左サイドで展開して抜けだした藤春が中に入れたボールを山形DFがオウンゴールを決めてしまう。
でもあそこはあの場所に佐藤が走りこんでたからこそ生まれたゴールなので0.3点ぐらいは佐藤のゴールです。
公式記録にもたぶんそう書いてあるんじゃないかなー。

ほいで試合は一旦落ち着いたものの、後半に入ってまた宇佐美が決めてくれた。
宇佐美のゴールって、シュートの前は「その場所からは撃たないだろう」「入らないだろう」と思って見ていても、撃ったあと/入ったあとに見返すとそこしかなかったと思えるようなコースとタイミングで、そのシュートスピードと共にいつも驚かされたりします。
今回の2点目もそんな感じ。
二川のパス*1を受けて相手を一人交わし、ペナルティアークのあたりから左足でドン。
ポストに当たってネットを揺らした。すごかった。

試合はその後ガンバが順当に失点を喫して3ー2で終了。
しっかりとホームでJ2優勝を決めた。


まぁなんでしょう。
普通に嬉しいといえば嬉しい。藤春の涙も感動的なものでした。
でも何だろなー。追試で満点を取ったぜ的な微妙な感じもありつつ。なかなか面白い心持ちの「優勝」であります。爆発的な喜びでもないし、悲願達成という感じでもないし。やっぱり安堵したというのが一番近いんでしょうか。


というわけで試合後のセレモニーでの噛み倒し加地さんのコメントも拝聴し、いよいよ来季はJ1。
いろんなことがあった1年でしたが結果的に見ればなかなか有意義なシーズンだったと思います。
これも終わったから言えることであって、落ちて良かったとはまっっったく思いませんし、しなくていい類の経験だったとも思ってる。
しかし新しいサイクルのガンバ大阪がダメ監督就任から始まって降格、最初に獲ったタイトルがJ2優勝というのもそれはそれでありなのかなと思います。
これからのガンバ大阪も楽しみ。
いい最終回だった。*2

*1:これもまた左サイドからピンポイントに出されたすんごいパスだった。

*2:もう1試合あります。