第30節 サンフレッチェ広島戦

ガンバ大阪 1−1 サンフレッチェ広島
首位を争うチームと残留を争うチームがともに試合開始から積極的に主導権を握ろうとする展開で、見応えのある好ゲームとなったこの試合。
結果としては勝ち点1を分け合う形となったのだが、ガンバとしてはこのゲームの重要度を考えれば2ポイントを失ったと感じてしまうのもまた事実。
徳俵に足がかかった状態のチームとしては、こんな停滞をしている余裕はない。
まぁ広島さんもそう思ってはいるでしょうが。

前半のガンバは決定的なチャンスがいくつかありつつも無得点。
ヤットのあれとかフタのあれが決まっていればとかタラタラレバレバな45分。
しかし3点取らないと勝てないゲームを続けているガンバとしては嫌な予感も漂うわけで。

後半に入って56分。
家長→レアンドロと繋がって最後は遠藤。
先制。
リターンを受けた遠藤は、見ていてゾワッと鳥肌が立つほどに冷静なボールタッチで敵を交わし、落ち着いてゴールネットを揺らす。
時が止まっているように感じた。素晴らしすぎる。
なかなか見られるもんじゃありませんね、あんなゴールは。
眼福です。


しかし1点ぽっちのリードを守れるガンバさんじゃありませんので、ここからさらにリードを広げないといけなかったのですが、60分。
加地さんが負傷。
代わって入った丹羽がCBに。右SBには岩下が。
このあたりから流れが変わり、雲行きが怪しくなってくる。

71分。
阿部に代わって大森。
個人的な思いを言わせてもらうと、僕はここまで大森を一度も良いと思ったことがない。
使われ方に全然持ち味が生かされていないと感じる。
監督からの指示があったのかどうか分からないが、攻撃より守備に意識が向いてるようなああいうプレーをするぐらいなら、あそこは佐々木で良かったと思う。
攻撃が停滞し始めたあの段階では縦への推進力が欲しかった。
大森では力不足だ。
誤解されるとあれなので言っておくけども、大森の能力・経験云々ではなくそんなカードを切った監督の采配について疑問だということ。
まぁそんな采配の試合がここ最近ずっと続いてる感じではありますけども。

その後の76分。
アンラッキーにも今野のクリアが森崎和幸に渡ってそのままシュートを打たれゴール。
1-1。
そのあとは両者攻め疲れたように決め手もないままタイムアップ。
まぁ分かってたけどやはり1得点では勝てないチームなんですね…。


しかしまぁ何と言いますか、この試合守備陣はよく頑張ったと思います。
しかし今季ここまでの順位に沈んでる原因というのはやはり失点の多さなわけです。
まぁ失点の多さは今に始まったことではありませんが、今のガンバを見ているとこの失点の多さを何とかしようと四苦八苦しているように見える。
しかし守備のモロさを解決してくれるような「銀の弾丸」はないんです。
そういうのはシーズン前から綿密に戦術を練って実践を繰り返して、初めてモノにできるかどうかという果実のはずだ。
今のガンバはそのあたりを中途半端に彷徨ってるだけのように見える。
それならばむしろ自分たちの持ち味を生かすような選択をした方がいい結果が出るような気がします。
1点目を決めた遠藤は、この試合ずっと積極的に前へ前への意識を見せてくれた。
「ガンバのサッカーというのはこうだ」というような姿勢を示してくれたようで、見ている身としてはすごく胸が熱くなった。グッときた。
やるなら悔いの残らない形であと4試合を戦ってほしいと思う。

昨シーズンのガンバ大阪は最後まで攻撃的に戦って「勝ち点70で優勝できないなら仕方ない」という納得感があった。
しかし今年はどうか。
中途半端な終わり方が一番悔いが残る。
倒れるなら前のめりに。
まぁこんなことは責任を負う立場じゃないからお気楽に言えるのかもしれませんが。


ということでドロー。
この試合で引き分けたことにより今季は98年以来14シーズンぶり(!)にホームでの負け越しが決定。
98年といえば「勝て勝て勝て勝てホームやぞ!!!」のダンマクが掲出された年か。(記憶違いだったらゴメンナサイ。)
そりゃ今年はホームで勝てないなーと思うはずだわ。
万博で勝てないとホント悲しい。

残り4試合。
大宮さんが残留ラインを無駄に上げてくれてるので勝ち点40では届かないかもしれないと思い始めてる。
現在勝ち点33。
全勝しても45。

もう全勝しちゃいましょう。
来年の今頃「絶対J1昇格するぞ!」とか言いたくないです。
よろしくお願いします。