第1節 ヴィッセル神戸戦

ガンバ大阪 2−3 ヴィッセル神戸


うーん。
先程やっと試合をスカパーの再放送で見終わりましたけれどもどうしたものでしょうか。浦項戦に比べたら選手たちはファイトしてたし気持ちを見せてくれたように思う。内容的にもマシにはなったのかなと。まぁ満足というにはほど遠いものでしたけれども。
簡単にひとことで言ってしまうと「酷い」という範疇に入ってしまう試合内容だったと思うのですけど、ちょっと先行き不安で路頭に迷いそう。これほどまでに過去に築き上げたものがなくなってしまうものかと。やっぱ監督が替わるとあっという間なんですかね。
これまでも調子が上がらずに「いつものガンバのサッカーができていない」ということは何度もありましたし、その度に幻滅というかガッカリはしてきたんですけども、この鳥栖戦、浦項戦、神戸戦と3試合見ての感想としては本格的に厳しいなという感じでしょうか。

選手同士の距離感がバラバラなことや、全体的に間延びした展開になったことでパスが読まれやすくなり、ボールがテンポよく繋がらない。ノッキング。ストレスのたまる時間。点が入る気がしない。カードの切り方も疑問。
サイド攻撃というのが今季のひとつのテーマらしいですけども目的と手段が逆転しているようでチグハグさを感じる。ムリにサイドを使おうとすることによってそのしわ寄せがDFラインにまで出ており、あっさりとピンチを招いてしまっている印象。
あと前線の選手が前線に貼り付いたままでパスの出しどころが限られることが多く、このあたりが皆に「グノがいれば…」と思わせる要因なんでしょう。
結局、負ける原因というか上手くいっていない理由は鳥栖戦から何も変わっていないと言わざるを得ない。これは短期間に劇的に変わるものでもないのでしょう。たぶん次の試合でも似たような光景が繰り返されるはず。


とはいえ。
ガンバ大阪はここ10年監督が替わらずに来た。これはさすがに稀有なケースであり、しかもその10年間は「攻撃は最大の防御。のような気がする。知らんけど」みたいな片手落ちなサッカーをしてきており、しかもそれで勝ち続けて来て、それに慣らされてきたガンバサポのフットボール的嗜好は極端なほどにドS兼ドMな感じになっている。
この変態的嗜好を満足させうる人物というのはなかなか在野(ガンバ大阪強化部の手の届く範囲という意味で)にはいないと思われる。
ことほどさようにガンバサポの要求は高いのである。しかし僕らはその高い要求を常に胸に抱きつつも、どこかで妥協、ないし我慢をしなければいけない。それが今シーズンなのである。
今、「西野に戻せ」「監督を替えろ」「昔はよかった」というのは簡単だ。しかも気持ちのままにそう言い放つ方がずっと楽だ。スッキリとはするだろう。しかしそれは建設的ではない。何も生み出さない。人は誰しも手持ちのカードで戦わなければいけないのである。
もう少しセホロペガンバを見守ろう。見捨てるのはいつでもできる。なんと言っても新チームなのだ。時間がかかることは分かっていたはずだ。そんな簡単に順調にいってたまるか。一度バックしてから勢いを付けて前に進むんだ。チョロQの原理だ。俺たちの愛する選手たちを信じよう。
自分でも少しくじけそうになる気持ちを堪えて今これを書いている。頼むから勝ってくれ。
今週はダービー。